インド占星術のホロスコープの見方

インド占星術のチャートは、西洋占星術の円形とは形が違い、四角い図で描かれます。慣れないうちは記号の羅列に見えますが、読む順番さえ決まれば、自分の図から傾向を拾えるようになります。

チャートには2つの形式がある

北インド式は、菱形を組み合わせた図で、ハウスの位置が固定されており、そのなかに星座番号が書き込まれます。南インド式は、12のマスが枠状に並び、星座の位置が固定でハウスが動きます。どちらも表している内容は同じで、地域による書式の違いです。日本語のサイトでは南インド式が使われることが多く、初めて見るなら、マスの並びが一定な南インド式のほうが追いやすいでしょう。

最初に見るのはラグナ(上昇宮)

読み始めの起点は、生まれた瞬間に東の地平線に昇っていた星座=ラグナ(上昇宮)です。ここが1室になり、そこから反時計回りに2室、3室と数えていきます。ラグナはその人の体質、第一印象、人生への構えを示し、すべてのハウスの位置を決める基準にもなります。ラグナは約2時間で次の星座に移るため、出生時刻が不正確だと図全体がずれます。時刻の確認が重要なのはこのためです。

12のハウスが担当する領域

1室は自分自身、2室は資産と言葉、3室は行動力と兄弟、4室は家庭と心の土台、5室は創造と子ども、6室は仕事上の困難と健康、7室は結婚と対人、8室は変容と継承、9室は幸運と学び、10室は職業と社会的立場、11室は収入と人脈、12室は損失と手放し・内省。どの惑星がどのハウスにいるかで、人生のどの領域にエネルギーが集まりやすいかが見えます。

惑星の強さと状態を見る

惑星は、どの星座に入っているかで力の出方が変わります。自分の星座(定座)や高揚する星座にあれば持ち味を発揮しやすく、逆の星座にあれば苦労を通して働く、という見方をします。また、木星や金星のように基本的に良い作用をする惑星と、土星・火星・ラーフ・ケートゥのように試練として働く惑星に分けて考えるのが伝統的です。ただし、試練の惑星が悪いわけではなく、強く効くほど鍛えられる領域が明確になる、という捉え方をします。

分割図と時期を重ねる

出生図を読み終えたら、分割図(D9・D10など)で特定の領域を掘り下げ、最後にダシャー(惑星期)で「今どの時期にいるか」を重ねます。この三段階が、インド占星術の基本的な読み進め方です。全体像→領域→時期、の順で見ると、断片的な解釈にならずに済みます。

自分の図を出すには

生年月日・出生時刻・出生地の3つがあれば、チャートは自動で計算できます。当サイトの無料鑑定でも、月の星座とナクシャトラ、上昇宮を計算し、その内容を文章で読めるようにしています。図の記号を自力で追わなくても、まずは自分の配置がどう解釈されるのかを読んでみるのが早道です。

この記事は、インド占星術の一般的な考え方を紹介する読み物です。将来の出来事を保証するものではなく、医療・法律・投資の助言に代わるものでもありません。